2010のAHAガイドラインになってから、BLSの時には…『反応がなくて…正常な呼吸をしていない時には心肺停止!!』と判断をして、心臓マッサージをするように変わりました。
実際にコースの時も…倒れている人を発見したら、周囲の安全確認や感染防護具をつけて…「大丈夫ですか!!……呼吸なし…」と言って、心臓マッサージを開始すると思います。
しかし…実際の心停止の時には、そう簡単には行かないようです。
2012年に「市民市民による反応のない傷病者 -とくに院外心肺停止傷病者の呼吸状態の評価」と言う研究を福島らが行っています。
その研究結果によると…
市民が、「目撃かつ反応していない傷病者」に対して、呼吸状態をどのように判断しのかは…
呼吸がない→いびき呼吸96件
呼吸をしている→59件
呼吸がない→46件
その他→53件
いびき呼吸 呼吸をしている 呼吸をしていない
CPA→20件 CPA→39件 CPA→26件
非CPA→88件 非CPA→20件 非CPA→20件
(呼吸状態の評価は、119番の時点での評価です。心停止の結果は現場に救急隊が到着した時の状態です。)
ここで一番の問題になってくるのは、実際は心停止をしているのに、呼吸がありと判断したため、救急車の到着までに、心肺蘇生法が実施出来ていない点にあります。
結果的に『息をしている』と判断した人の中には、多くのCPA傷病者が居ることになります!
では、なぜこのような結果になったかと考えると…
やはり死戦期呼吸を正常な呼吸と誤認していること可能性が高いと考えます。
そのため、死戦期呼吸をどうやって認識させるかが、蘇生のカギと言えるのではないかと思います。
講習会においても、心停止の認識の部分に重点を置く必要があると感じました。
またコースを受講する前に死戦期呼吸の動画をみて受講するのも良いかも知れません。
講習会においても、心停止の認識の部分に重点を置く必要があると感じました。
またコースを受講する前に死戦期呼吸の動画をみて受講するのも良いかも知れません。
動画にリンクを付けて起きます。
動画です→死戦期呼吸
(この目撃者の中で、BLSコースを受講した人は何人いたのかなぁ…と疑問が残りますが。。調べることは出来ませんでした…)
注:CPA(心肺停止)
By Gotou
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