2013年1月18日金曜日

BVM(バックバルグマスク)の組み立て方について



遅くなりましたが、明けましておめでとう御座います。

今年もよろしくお願いします。
みなさん正月は、いかがでしたか?

後藤は毎年のごとく、仕事に明け暮れていました。また今年は、大学院生と言うこともあり、研究計画書の作成に追われていました。

師走はとっくに終わっているはずなのに…自分の師走は、まだまで続くようです。


さて今回の記事は…人工呼吸に関してです。

BLSの講習会を受けると、BVM(バックバルブマスク)の使用方法の講習を受けると思います。(西日本の方では、アンビューバックと言う方が多いらしいです。)

このBVMに関する事故の報告が医療事故情報収集等事業 医療安全情報No.74」に掲載されていました。

事故の内容は…「2009年1月1日~2012年11月30日の間に、手動式肺人工蘇生器(BVM)の組立てを間違えていたため、有効な換気がなされなかった事例が2件報告されています。」

まずBVMの構造を考えたいと思います。BVMには基本的に、2カ所の弁が付いています。

1つ目は…高濃度の酸素をバック内に充填させるとめに、バックとリーザーバーの間に弁が付いています。

2つ目は…マスクからの空気の移動を一方向にするために弁が付いています。

この機能を例えるなら…

左心室→バック
大動脈弁→マスクとバックの間の弁
僧帽弁→リザーバーとバックの間の弁

と言えるでしょう。

心臓のことに例えると…血液を体全体に送るには、このどの弁の機能や心室の機能も正常でなくては行けません。

弁に逆流があったり、弁が正常に開閉しなかったり、弁の欠損があったり…すると。。。
血液は正常な流れはしませんよね。


BVMも同じことが言えます。そのためこの事例では、弁の機能に異常があったため、適切な酸素が体内に送ることが出来ず、患者は低酸素状態になりました。

アメリアではBVMはディスポ製品がほとんどですが…日本では滅菌消毒して使っている施設がいまだ多くあります。

そのため、消毒滅菌後にはBVMを再度、組み立てる必要が出て来ます。

アメリカみたいに、全部ディスポになれば良いんですが…まだまだ遠い気がします。
そのため、BVMの組み立ての知識は看護師にも必須であると思います。

自分が使用する道具の原理や仕組みを覚えておくことによって、トラブル時に対応出来ると考えます。

みなさんも、一度適切な指導のもとBVMを一度組み立ててみて下さい。いろんな発見があるかも知れません。


ちなみに、後藤が新人の頃…看護助手の方にBVMの組み立て方のテストを何回もさせられました。今思えば、あの頃しっかり覚えて置いて良かったと感じます。

コースの際にご希望があれば、BVMの組み立て方の指導もしますので遠慮なく言って下さいね。
 
By gotou