突然死の前には、どうも前兆があるようです。
良く三途の川が見えたりとか、急に身辺の整理をしたりとか…
亡くなった祖母が夢の中に出て来たりとか…
でも今回はそんな精神医学の話しでは有りません。。。
今回は話しは…病院外で心停止になる人には、そのような前駆症状が出現しているのか!!
と…言うことに焦点をおいて書いて行きたいと思います。
前駆症状を知ることは、蘇生を学ぶ上で非常に重要です。
その前駆症状が出現したら、直ぐに心停止を予測しなくては行けません。
(やはり急に心停止になるのと、予測出来て心停止になるのでは判断力が変わってくると考えます。)
また前駆症状が分かれば…早期に医療機関を受診することが出来れば…もしかしたら心停止を予防することが出来るかもしれません。
2010年に「京都大学保健管理センター予防医療学分野の石見拓」が行った研究内容を見てみると…
18歳以上の目撃がある心原性心停止1066名を対象に研究した報告があります。
目撃がある心原性心停止で、前駆症状があった人の割合は61.6%であり。
その前駆症状があった人の中で、59.8%は心停止の数分前に症状が出現をしている。
そして!!
前駆症状があった人の中で、24.9%は1時間前に症状が出
ていることが明らかになっています!!
もし心臓が止まる前兆に気がつくことが出来れば、その前に医療介入が出来れば心停止を予防することが可能であると示しており、非常に重要です!!
次にどんな前駆症状か出現しているかと言うと…
一番多い症状は「呼吸困難」であり27.5%
続いて胸痛が20.6%、失神が12.9% です。
やはり、心原性の心停止の研究だけあって循環器疾患を疑わせる症状ですね。
このことから、胸痛や呼吸困難という症状があったら、緊急だと疑わなければいけませんね。
By Gotou
参考文献:
病院外心停止例の大規模コホートによる心臓突然死予防のための危険因子・前駆症状の検討
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