2014年3月15日土曜日

あなたが意識を失う日~外出先で救急要請“される”時の下準備

質問です。
あなたは一人でお買い物に出かけています。
持ち物はふらりと出たので小銭だけ。

そこで道端で突然、意識を失いました。
あなたは病院へと運ばれます。

さてこの時、あなたはあなたですか?

答えは「あなたはあなたではありません」
あなたを知らない人しかいない状況で、
もしあなたがあなたを証明するものを持っていなかった場合、
誰もあなたを証明することはできません。


我思う故に我ありならぬ、我思う故に我なし。
病院では「身元不明さん」となります。

救急隊や病院は、何とか身元や連絡先が分かるものを探します。
超急性期だった場合、いわゆる足を棺桶につっこんでいる、或いは棺桶から足がはみ出ている。そんな場合はとっても必死です。
えんやこらと棺桶からはみ出ている足を引っ張りつつ、家族になんとか連絡を取りたい! と思っています。

家族に連絡を取ることで家族を呼べるだけでなく、家族から予測される経過や病歴を聞くことができ、それが治療方針を早急に立てるための指針となることがあるからです。

小銭入れしかない…。煙草しかない…。
あ! あった! 携帯電話だ~~! と喜ぶのもつかの間。
ロックがかかっていて電話として使えない…。

場合によっては緊急処置・入院加療をしつつ、警察に依頼し身元を探してもらいます。

ということで、
一人でおでかけする時は必ず身元の分かるものを持っておでかけを!
緊急連絡先や病歴・アレルギー歴・かかりつけの病院が書かれたメモを持っているとなおヨシ!
……です。

普段から携帯電話にロックをかけないのであれば、電話帳に「実家」とか「緊急連絡先」など分かりやすい登録をいれることもおすすめします。
例:「勘軽ママ(妻)、勘軽めぐみ(父)など」

その他にも、
小さなお子さんなどの場合は服の裏(首のあたり)に名前と緊急連絡先のかかれた布を縫っておくと、一人で迷子になってしまい事故にあった時などに、きっと役に立つはずです。


身元不明でも全国の救急病院は全力を尽くしていますが、
どんな時でもあなたがあなたである証明を、あの子があの子である証明を、
しっかりと持っていただければと思います。

備えあれば患いに勝つ! です。

By yokosawa

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