2014年11月6日木曜日

保育所・保育園スタッフ対象で活動しました

 11月6日は、看護師専門技術研修と題しまして、活動をしました。
 保育所・保育園で働く看護師さん保育士さんを対象に、
「感染症について」
「乳児・小児の外傷対応について」
「乳児・小児の緊急対応について」
 …を、行いました。


 ベテランカンガルーBLSスタッフさんのサポートとして、僭越ながら、初めてご一緒させていただきました。

 中盤に入ると、皆さんどんどん真剣な表情になり、質問もどんどん出てきて、「子どもたちを思う気持ち」や「プロとしての責任感」がヒシヒシと伝わってきました。

 質問の中には勉強になる内容もあり、私はこのような場は初めてだったこともあり、その熱い気持ちに圧倒されました。
「訴えることのできない乳児」や「どんな動きをするか予測できない元気な子どもたち」を見守り、その成長を支え、一緒に歩みながら仕事をされている方々独自の視点がそこにはありました。

 自分はベテランカンガルー BLSスタッフさんと違い、「救急病院での知識」しかなかった為、とても新鮮でした。
 「保育所や保育園という現場」の現実的な部分から生まれる問題点、それに対しての具体的な対応を求める気持ち。

 例えば、
釘などによる傷や犬咬傷に関しては病院受診が望ましいお話をした際に出た、
「子どもたちは木登りをするが、その棘がささったらどうしたらよいのか?」という質問。
 
 子どもにとって、なんて身近な問題でしょうか。

 病院には子どもたちが木登りをするような樹はありません。自分も木登りはもう十何年も前に卒業しています。
 自分の働く病院に来られるのは、5寸釘が手の中まで入り込んでしまった人や、高いところにのぼって転落してしまった方などです。
「木登りで出来た棘」という問題は、本当に「なるほど!」と驚嘆の思いでした。

 そういえば小さい頃、自分は木登りをして降りられなくなったことがあったなあ。木登りが得意な子は、よく擦り傷を作っていたなあと思い出しつつ。

 子どもたちにとって木の棘や擦り傷はある意味、元気の証拠や成長のきっかけでもあり。木登りくらいしないとしっかりとした体は出来ないし、危機管理能力も生まれないし、何より木登りとかして小さい頃は楽しかったんだ、という温かい思い出が育たない。
 危ない時はしっかりと予防しつつ、その元気を見守り、必要に応じて対処する。保護しつつ、育てる。保育のプロフェッショナルとしての気持ちや責任感がなければ、出ない質問です。

 そして、そのような質問が、本当に沢山出てきました。とても感服しました。
 また、
 こういう方々に育てられたんだなあ。そして、こういう方々に子どもたちをお願いするのだなあと心が温かくなる思いでした。

 活動報告のつもりが・・・
 感動して長々となってしまいました(;´∀`)

 カンガルーBLSでは、
子どもたちの笑顔が絶えない社会づくり
救急教育を通しての笑顔貢献
愛と笑顔に満ちた社会づくり
 を、モットーとしています。

 愛と笑顔をもって社会を作っている方々を、カンガルーBLSはサポートしていきたいと思っています。子どもたちの笑顔が、絶えない社会を作るために。

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