講義前半は座学です。まず熱性けいれんの対処法をお話ししました。熱性けいれんは子ども特有のもので、知識が無く初めて目にすると焦って何も出来なくなってしまいます。冷静になって何を観察して、どう対応するのかを皆さんと学びました。
次にお話したのが、この様な講義では必ず質問が出る、頭を打った後の対応と検査について。子どもが頭を打った時、頭のCT検査を撮るべきか撮るべきではないのか。CT検査は簡単に行え、頭の中をすぐに調べられます。しかし、小さな子どもにとっては大きな悪影響が伴います。難しかったと思いますが、今回は乳幼児頭部外傷時のCT撮影についてのガイドラインを元に、CT検査の必要・不必要について学んでもらいました。
前半の最後は脱水について。冬が近づいてきて、そろそろ感染性腸炎が流行る時期です。脱水になってしまった時はどの様な飲み物が適しているのか。なぜその様な飲み物を飲むべきなのか。飲み物の成分を比べながら理解してもらいました。
後半は乳児の心肺蘇生法と窒息の解除を、実際に人形とAEDを使って体で覚えてもらいました。お昼も近かったのでスヤスヤ寝てくれる子どもが多く、お母さん達は集中してとても真剣に練習していました。窒息は今の月齢で多くみられるため、沢山の質問をして対処法を学んでいました。
初めて聞くことが多く難しかったかもしれませんが今日お渡しした資料をパパと一緒に読んで、子どもに何かあった時の対応法を夫婦で学んでいただけると嬉しいです。
川崎市の職員の方、参加していただいた保護者の方々、本日は楽しい時間を過ごさせていただきましてありがとうございました。これからも楽しい子育てが続きますように。
カンガルーBLS 蒲池淳一
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